海洋国家日本における離島の意義は重い。
そこに島が存在することにより、国益は広がりを有する。
国家における離島の意義は島に生き続ける人々によって成り立つ部分が多い。
ただ、何もなく人々が暮らし続けることは困難である。
そこには産業があり、教育や福祉、生きがいや喜びなど暮らしていく上での環境がなければ島を守っていくことはできない。
私たちはマグロをとり続けて生きてきた。
それは伝統であり、生きる術であり、そして島を支える重要な産業の一つである。
私たちが一本釣りを選択したのは、海の恩恵を多くの人々で継続的に享受するための先人の知恵の結晶だからだ。
島の漁師がマグロで生きていくためには、先人たちの教えを守り続けなければならない。
言い換えるならば、先人の教えとは「資源管理型漁業」である。
私たちは、マグロの資源管理と先人の教え、そして日本の海を守り続けるために「壱岐市マグロ資源を考える会」をここに設立する。
2013年10月22日、設立総会