日本遺産、壱岐の神社一覧

日本遺産としての壱岐　古代日本の特別な島

「古事記」に壱岐は「天比登都柱(あめのひとつばしら)」とされています。これはほかの大八嶋とは違う特別な呼称です。
神の世界と地上を結ぶ一本柱の國、それが壱岐なのです。
日本神道発祥、神社発祥の地。京都・伊勢の月読神社の元宮とされる「壱岐の月読神社」、
七住吉のひとつ壱岐住吉神社の存在など、壱岐は古代から神々の島でした
741年（天平13年）に聖武天皇が仏教による国家鎮護のため、当時の日本の各国に建立を命じた国分寺。壱岐は小さな島ながら一つの國として認められ、壱岐の中央部に国分寺がありました。平城京と同じ軒瓦が国分寺跡から発掘されています。

さらに特筆すべきはなんと、神社庁登録神社数が150社、うち、延喜式神名帳(えんぎしきしんみょうちょう)に記された由緒正しい式内社が24社あります。

延喜式神名帳に記載されている壱岐の神社は大社7座7社、小社17座17社の計24座24社。となりの対馬が29社。
九州全体で109社なので壱岐と対馬で半数を占めています。
そして、対馬の1/4程度の小さな島に対馬とあまり変わらない式内社数、つまり、壱岐は神社密度は日本一の島です。
壱岐は、古代日本の特別な存在だったのです。
24もの神社が延喜式神名帳に記載されているのは大和朝廷の政に壱岐出身の卜部がいたこと、また彼らを含め
壱岐が大和朝廷の礎を築いた先祖の地であることにかかわっています。

ただ、その24社が現代もその地に存在するというわけではなく多くは遷地または合祀、あるいは江戸時代の松浦藩が御用学者・橘三喜に命じて行った調査で安易な比定が行われ、その後現在まで誤ったのままになっているものも複数あるようです。

延喜式　式内社の24社とおすすめの8社。32社の所在地早見表

壱岐の延喜式記載の式内社24社と記憶に残る神社の32社の所在地を電子マップで見る

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